SNSとは、ネット上でユーザー同士がつながるサービスのこと。投稿による情報発信はもちろんのこと、コメントやいいねなどを通じて相互コミュニケーションが取れる点も特徴です。
まずは、SNSの活用がビジネスに欠かせない理由を紹介します。
SNSにはさまざまな種類がありますが、基本的には無料でアカウントを運用できるサービスがほとんど。また、自社でシステム構築や特別な開発をすることなく簡単に利用できるので、価格はもちろん人件費も抑えて運用しやすい点が大きなメリットです。
スマートフォンの普及によりSNSの利用者は増加しており、多彩な層にリーチできるのも強みです。SNSは不特定多数のユーザーに情報発信することができるため、普段は自社とのつながりが薄い顧客であっても認知してもらえるかもしれません。
また、SNSにはシェア機能が充実しているものが多く、拡散力が高い点も魅力です。
SNSにはさまざまな種類があるため、どのSNSを使うべきか迷ってしまう方もいるかもしれません。ここでは、ビジネスで活用したいSNSをピックアップして紹介します。
・X(旧Twitter)
・Instagram
・facebook
・Youtube
・TikTok
それぞれの特徴について解説するので、参考にしてみてください。
LINEをビジネスに活用する場合は、「LINE@」や「LINE公式アカウント」を利用することで複数のユーザーに対して発信をおこなえます。
スマホユーザーであれば連絡ツールやチャットサービスとして利用している方がほとんどなので、新たにアプリのダウンロードや新規登録の必要がない点が大きなメリット。
アカウントによってそれぞれ利用料金がかかりますが、リピーターの獲得やキャンペーンの告知などに使いやすいSNSです。
X(旧Twitter)は、短いテキストで意見や情報をシェアできるSNS。匿名で利用しているユーザーが多いことが特徴です。シェア機能により投稿閲覧数が拡散されやすいため、キャンペーンの開催や認知拡大に向いています。
画像、動画、テキストいずれにおいてもインパクトのある投稿が注目されやすく、企業アカウントの場合もユーモアのある内容が好まれやすいでしょう。
Instagramは、写真や動画といったヴィジュアルでの訴求に向いているSNSです。おいしそうな料理や絶景の見えるホテルなど、見た目が華やかな投稿が好まれやすい傾向にあります。
X(旧Twitter)ほどの拡散力はないものの、ハッシュタグや位置情報を使うことで多くの方に見てもらえる可能性があるのも特徴。特に女性の利用者が多く、主婦や子育て層へのリーチにも向いているでしょう。
Facebookは本名での登録が必要なSNSで、ビジネス目的で利用しているユーザーが多いところが特徴です。企業アカウントではプロフィールが充実しているので、可能な限り詳細に記入しておきましょう。
10代〜20代前半の若年者は登録していない場合も多いため、成人済みユーザーに対しての訴求に利用するとよいでしょう。
YouTubeはSNSの中でも動画のプラットフォームとして知られるサービスで、若年層からミドル世代まで幅広い世代が利用しているところが特徴です。
自社スタッフが発信したり、開発秘話などの動画を投稿したりといった使い方をする企業も出てきており、サービス紹介だけでなく顧客のファン化にも向いているでしょう。
TikTokは、15秒〜3分程度のショート動画を投稿できるSNS。フォローをしていないアカウントの動画も「おすすめ」として流れるため、無名のアカウントも拡散されやすいところが特徴です。
真面目な内容よりはエンターテイメント中心の投稿が多く、若い世代に広く普及しています。
ここからは、SNSの活用が効果的なビジネスシーンについて紹介します。
・認知拡大
・集客
・顧客のファン化
・ブランディング
・採用
SNSは不特定多数のユーザーにリーチできるため、自社やサービスの認知拡大に向いています。X(旧Twitter)をはじめとしたシェア機能はもちろんのこと、ユーザーごとの閲覧傾向によって「おすすめ」が表示されるSNSも多く、企業の規模が小さかったり、アカウントのフォロワーが少なかったりする場合でも認知向上を狙うことが可能です。
SNSの投稿やプロフィールに自社サイトのURLを設置すれば、投稿に興味を持ってくれたユーザーを購入場所まで誘導でき、売上アップにもつながります。
ただし、URLのついた投稿ばかりをしているとフォロワーが減ってしまう可能性もあるため、バランスを見ながらタイミングを見て投稿していくことがポイントです。
ユーザーに近い目線で投稿できるSNSの特性を活かして、共感してもらえる内容を発信することで顧客のファン化を目指すことも可能です。
公式な場では発信しづらい裏話やスタッフのつぶやきなどを投稿すれば、ユーザーが親しみを感じてより近い存在として認知してもらえるかもしれません。
SNSではテキストだけでなく画像や動画の投稿ができるため、クリエイティブを活用して自社イメージをビジュアルで伝えることも可能です。自社やサービスのコンセプトを明確にして、扱いやすいSNSを選ぶようにしましょう。
会社経営にはさまざまなコストがかかりますが、中でも採用に大きなコストをかけているという企業も少なくありません。以前は人材紹介会社による求人が一般的でしたが、スマートフォンの普及によりSNS上で採用活動をおこなう企業も登場するようになりました。
X(旧Twitter)やInstagramなどで人事部のアカウントを作り、直接求人活動をおこなうことで、コストを抑えた採用が可能です。
SNSをビジネスで活用する際は、できるだけ多くのユーザーに投稿を見てもらえるように工夫しましょう。
ユーザーに興味をもってもらうためには、「自社がアピールしたいこと」ではなく、「ユーザーが知りたいこと」や「ユーザーがおもしろいと思うこと」に内容を寄せて投稿するのがポイントです。
また、できるだけ自社のターゲット層が多く利用しているSNSを選ぶようにしましょう。
SNSを利用する際は、各SNSの利用規約を守ることも大切です。守らないとユーザーからの心象が悪くなったり、運営にアカウントを停止させられたりする恐れがあります。
飲食店や美容室などの利用客と実際にやり取りがある業界は、SNSだけではなくそれらの実際の対応も大切です。利用客に好感を抱かれる対応をすることで、SNSでもユーザーが好印象を持ってくれるでしょう。
ここからは、SNSをビジネスで活用した成功例をピックアップして紹介します。どのような運用をすればよいかわからない方は、ぜひアイデアの参考にしてみてください。
・Mr. CHEESECAKE
・国土交通省
・ファミリーマート
“世界一じゃなく、あなたの人生最高に。”というコンセプトをかかげる『Mr. CHEESECAKE』は、チーズケーキを提供しているブランド。InstagramやX(旧Twitter)をメインに販売日情報やおすすめの食べ方、プレス情報などを発信しています。
「#mrcheesecake」というハッシュタグを活用したり、ユーザーの口コミを紹介したりすることで、消費者を巻き込んだブランディングに成功しました。
※ Mr. CHEESECAKE 公式X(旧Twitter) 参照
民間企業だけでなく、公的機関もSNSを利用するようになっています。実際に国土交通省では、Facebookのアカウントで採用活動についての情報を発信。説明会開催や応募締め切りの告知を案内しているほか、イベントの集客にも活用しています。
※ 国土交通省 公式facebook 参照
ファミリーマートでは、自社のマスコットキャラクター「日々野 優」が発信するというスタイルでX(旧Twitter)を運用しています。定期的にキャンペーンも開催しており、2023年8月にはユーザーのアイコンが「ファミチキ」に変わるという「アイコンジャックキャンペーン」が開催されたことでも話題となりました。
※ ファミリーマート 公式X(旧Twitter) 参照
スマートフォンの普及が進む中、ビジネスにおいてもSNSの運用は必須であるといっても過言ではありません。SNSによって好まれやすい投稿や使用しているユーザー層が異なるため、自社サービスや目的に合ったSNSを選ぶようにしましょう。