ここからは、Xで販促を成功させるポイントについて紹介します。Xで販促をおこなう際は、以下のポイントに着目してみてください。
より多くのユーザーから好感度の高い反応を得るには、ユーザー目線で投稿することが重要です。販促キャンペーンでよくある失敗として、自社やサービスのPRを前面に出しすぎてしまうケースが挙げられます。
もちろん、自社やサービスの魅力を伝えることが目的の1つではありますが、まずはキャンペーンに参加したいと思ってもらうことがポイント。キャンペーン案内の告知では、ユーザー目線を気にかけるようにして、参加者がどのようなメリットが得られるかをわかりやすくまとめましょう。
手軽に参加しやすい方法を選ぶのも重要なポイントです。先に紹介した事例のように、さまざまな条件を設けることで、会員登録や自社サービスの利用促進につなげやすくなります。しかしその一方で、参加に手間がかかると感じるユーザーも出てくるため注意が必要。
応募条件の設定に悩んだ際は、手軽に参加してもらえるかどうかも判断材料にしてみましょう。
画像や動画などを上手く活用することで、ユーザーの印象に残りやすいキャンペーンにしましょう。特に認知度の低い企業やサービスなどの販促では、ビジュアルによる訴求が効果的です。
バナーやPR動画をキャンペーンの告知投稿に載せることはもちろん、抽選結果を通知する際に画像や動画を差し込む方法もあります。
Xの販促キャンペーンでより多くの参加者を募るためには、キャンペーン案内の投稿をいかに拡散させるかが重要です。思わず参加したくなるようなキャッチフレーズを入れたり、目に留まりやすいような参加メリットを記載したりすることで、より多くの参加者を得るための工夫をしてみてください。
キャンペーン案内の内容にこだわることで、自社やサービスを知らない層にも投稿を届けましょう。
過去に話題となったキャンペーンには、ユーザーを巻き込んで拡散を狙った事例が多くあります。X上でトレンド入りするような、面白い切り口で多くのシェアを狙いましょう。
今回紹介した事例以外にもXで話題となったキャンペーンはたくさんあるので、自社に似た会社が開催している過去のキャンペーンを参考にしてみるのもおすすめです。
ここからは、X販促キャンペーンの開催手順について具体的に解説していきます。キャンペーンの開催を検討している方は、チェックしてみてください。
まずはキャンペーンを開催する目的を定めましょう。「アプリの会員登録を1,000名増加させ、利用率と購入率をX%向上させる」といったように、できるだけ具体的な目的に落とし込むのがベストです。
開催内容を決めやすくするために、ターゲット層のペルソナや、参加者に求めるアクションなどをできるだけ細かく設定してみてください。
第1ステップで決めた目的に沿って、キャンペーンの企画内容を決めていきます。具体的には、以下のような項目について定めましょう。
キャンペーン全体の企画内容が固まったら、使用するツールを決めましょう。参加者をエクセルなどで管理して手動で抽選することも不可能ではないものの、かかるリソースや手間を考えるとあまり現実的ではありません。また、インスタントウィンキャンペーンのような形式の場合は自動通知が前提なので、専用のツールを使用する必要があります。
使用するツールについては、キャンペーンにかけられる予算や自社サービスとの相性を見極めて選ぶようにしましょう。
企画の準備が整ったら、キャンペーンの案内を自社のXアカウントで投稿していきます。キャンペーン告知内容はユーザーの反応や参加率を大きく左右する場合があるので、じっくり時間をかけて考えるのがおすすめ。
できるだけ多くのユーザーに参加してもらえるように、わかりやすい告知を心がけましょう。
Xの販促では、おすすめやリポスト機能により、多くのユーザーの目に留まりやすい点がメリットです。一口にXのキャンペーンといっても、その切り口はさまざまなので、自社のイメージや商品のコンセプトに合った方法を選ぶようにしましょう。
以下にて実際にXを活用した販促の成功事例をまとめたので、活かせそうな事例があれば参考にしてみてください。
コンビニの『ローソン』は、X上でインスタントウィンキャンペーンを頻繁に開催しています。インスタントウィンキャンペーンとは応募した時点ですぐに当たりハズレがわかるキャンペーンのことで、気軽に参加してもらえるため、拡散力が高く集客やブランディングにぴったりです。
『ローソン』のインスタントウィンキャンペーンは、「Lチキ」の引換券があたるものや、自社のスイーツブランドである「ウチカフェ」のスイーツ引換券が当たるものなど、その時々で景品が異なっているのも特徴。
参加にフォローとリポストを条件としており、当選者数も多いことから、フォロワー数増加につながっている事例です。また、店舗への来店誘導により、“ついで買い”をはじめとした販促にも大きく貢献しているでしょう。
※“ローソン 公式Xアカウント” 参照
フリマアプリを運営する『メルカリ』では、X上でおみくじを引くことで豪華商品やメルカリポイントが当たる「メルカリみくじ」を開催していました。
キャンペーン告知はX上でおこなわれ、フォローとリポストをした上で、@ツイートすると、家電製品やグルメ、旅行券などの商品またはメルカリポイント1,000円分が当たるというものです。メルカリポイントはメルカリアプリ内で使用できるため、販促効果にもつながっている事例です。
※“メルカリ 公式Xアカウント” 参照
『SBI証券』は、ポスト内に設置されたリンクから別ページでクイズに回答し、全問正解した方の中から抽選で5,000円分のギフトが抽選で当たる「iDeCo 夏のWキャンペーン」を開催しました。このような開催手法は一般的に「クイズキャンペーン」と呼ばれ、その場で当たり外れがわかるようになっていることが多いのが特徴です。
参加条件にはフォローとリポストのみですが、SBI証券におけるiDeCo口座の認知拡大に貢献している事例です。
※“SBI証券 X公式アカウント” 参照
ファミリーマートが2023年8月に開催した「だいたい40%増量作戦 QUOカードが当たるキャンペーン」では、事前に参加したユーザーのアイコンが自動的に変更される「アイコンジャック」が話題となりました。
もともとファミチキやしみチョココーンなどの自社製品が、そのままの値段で40%増量になるという販促キャンペーンを開催しており、同じタイミングでX上のキャンペーンを打つことで相乗効果を得た事例です。
“アイコンが「ファミチキ」に乗っ取られる”という斬新なキャンペーンとして、幅広い層に認知されました。
※“ファミリーマート 公式Xアカウント” 参照
ゲームアプリ『駅メモ!』では、最大1万円分のギフトコードが、毎日最大900名に当たるインスタントウィンキャンペーンを開催しました。
フォローとリポストが条件であることに加えて、抽選結果をアプリ内の「お知らせ」から通知することで、アプリ利用の活性化を目指した事例です。
※“駅メモ! 公式Xアカウント” 参照
Xの販促キャンペーンについて、具体的な事例や成功させるポイントを紹介しました。気軽に参加しやすいXのキャンペーンは、拡散力も高く多くの人の目に留まりやすいため、販促企画にぴったりです。本記事で紹介したポイントを参考に、販促キャンペーンの成功を目指してみてください。