販促アンケートとは、記述式で購入理由や不安などを聞き、回答を利用して広告のコピーを作ったり改善を行ったりして、販売促進につなげる目的のアンケートのことです。
アンケートを実施することで、顧客の心理や自社商品やサービスの強みが理解でき、ニーズに合った販促が可能になります。
アンケートは大きく分けて以下の2種類になります。
・定量調査
・定性調査
それぞれについて解説していきます。
定量調査は選択肢の中から、一つ以上を選んで回答するアンケートを指します。よくTVのアンケートで行われる「Aが〇%、Bが〇%」といったような数値化できるアンケートのことです。効果測定や傾向を掴むのに適した方法といわれています。
定性調査は、対象に自由回答を求めるアンケートのことです。率直な意見や感想を知りたいときに使うアンケート方法で、具体的な数値では表れない顧客の本音や価値観がわかるメリットがあります。
販促アンケートを実施する際の流れをまとめました。
それぞれについて解説します。
アンケートの目的を踏まえて対象を設定します。まずは仮説を立てて何について調べるかを決定しましょう。
例えば「競合と比べて値段が高いから売上が上がらない」という仮説を立てた場合、対象は「競合を利用した人」になります。効果的に利用できるデータを取ることを重点に置いて検討しましょう。
アンケートを集めるための代表的な方法は、下記の3つです。
・メール
・SNS
・Webサイト
期間が長ければアンケートの数は増えますが、特にこだわりがないのなら1〜2週間がいいでしょう。
効果的なアンケートのコツは以下の通りです。
回答しやすく、分析しやすいものになるように作成することが重要です。
アンケートを依頼する際に以下のことを記載しておくと、回答率の向上が期待できます。
回答者の印象をあげて回答率を高めるために、これらを記載するようにしましょう。
分析方法は以下のような方法があります。
・クラスター分析:回答者の属性または結果から特定のグループに分けて対象を分類させる手法です。顧客層の特性や、店舗の取扱商品構成などの分析に向いています。
・アソシエーション分析:データ間における相関関係を見つけ出す手法です。商品陳列や在庫管理などに利用され、ECサイトの場合おすすめ商品を提案するのに役立ちます。
・決定木(けっていぎ)分析:1つの回答に対して関連度の強い項目から分岐して、ツリー状に整理する手法です。ターゲット選別や購入者の予測分析に向いています。
販促アンケートの主な活用方法は以下の2つです。
・強みを知って販促につなげる
・ターゲット設定を修正する
それぞれについて解説します。
商品を選んだ理由やリピートしている理由からは自社の商品やサービスの強みを知ることができます。アンケート結果を商品コピーに利用するといった活用が可能です。
アンケート結果から商品やサービスのメインターゲットとなる顧客層に受け入れられているか確認しましょう。顧客の感想と想定されている回答にズレがある場合は、ターゲット設定が間違っている可能性があります。改善して販促を行う対象を変更しましょう。
販促アンケートにはさまざまな方法があり、行う目的によって手法が変わります。調査する対象や目的を明確にするために仮説を立てて、質問を設定することが重要です。効率よく販促アンケートを実施して、売上アップにつなげましょう。