SNSは幅広い世代のユーザーに活用されており、日常の情報収集において欠かせない存在です。SNS販促とは、SNSを活用しておこなう販促活動全般を指します。
まずは、SNS販促の主なメリットについて見てみましょう。
一般的なSNSは、無料でアカウントを作成できます。多くのフォロワーを獲得できれば、広告費をかけずともSNS上でさまざまな販促活動をおこなえるでしょう。
各CMやWeb広告は自社を知らない層に対してリーチできる一方で、成果の有無にかかわらず費用が発生します。SNSの運用が軌道に乗れば、大きな費用対効果を発揮することが可能です。
ファンを育成しやすいのもSNS販促のメリットです。ユーモアのある内容や親しみやすい内容で投稿することで、自社やサービスをより身近に感じてもらえるかもしれません。
幅広い層に対してリーチできるのもSNS販促ならではのメリットです。SNSでは、フォロワー以外も投稿内容を閲覧できる場合がほとんど。とくに「おすすめ」や「トレンド」に入って拡散されれば、より多くのユーザーの目に留まるようになります。
顧客と近い距離で配信できるのも大きな魅力です。SNSは、他の媒体と比べて顧客とのコミュニケーションを取りやすいのが大きな特徴。従来の販促活動ではなかなか得られない、生の声を聞ける可能性もあります。
YouTubeはSNSの中でも動画配信サービスとして広く知られています。5分〜20分程度の動画が投稿されることが多いですが、尺の長い動画も投稿可能です。若年層からミドル世代まで幅広い世代が視聴しており、年代を問わずリーチしやすいSNSでもあります。
最近ではショート動画の投稿も増えており、広告動画を載せるだけでなく、商品の開発エピソードやスタッフへの質問形式での投稿など、発信内容が多様化しています。
Youtubeの特徴
・幅広い世代に人気
・動画配信サービスとして広くしられている
・尺の長い動画はもちろんショート動画も投稿可能
Xは、テキストベースで情報発信できるSNSです。匿名でアカウント登録しているユーザーが多く、シェア機能によりリアルタイムで投稿が拡散されやすいのも特徴です。
ユーモアやインパクトのある投稿が好まれやすく、テキストとあわせて画像や動画も投稿できます。
Xの特徴
・テキストベースで情報配信できる
・シェア機能で拡散されやすい
・ユーモアやインパクトのある投稿が好まれる
Facebookは、本名での登録が必要なSNS。企業アカウントの場合は詳細なプロフィールを登録できるので、興味をもってくれたユーザーに対して多彩な情報を提供できます。
また、ビジネス利用に登録しているユーザーが多く、20代以降の社会人が多く利用しているのも大きな特徴。テキストに慣れている層も多いため、比較的長文を投稿しても読んでもらいやすい点がメリットでしょう。BtoC企業の中でも成人済みの層に訴求したい場合や、BtoB企業におすすめのSNSです。
Facebookの特徴
・成人済みの社会人が多く利用している
・本名での登録が必要
・プロフィールが充実している
Instagramはフィード投稿やリール動画など、画像や動画での訴求に向いています。テキストも配信できるものの、あくまで補助的な役割なので、企画内容や目的に応じて使い分けましょう。
例えばおしゃれなインテリアやおいしそうなレストランなど、視覚的にアピールしたい場合におすすめです。販促施策の一環として、キャンペーンを実施するのもよいでしょう。機能面ではフォロワー意外にも表示される「おすすめ」の欄があるほか、ハッシュタグや位置情報も活用できます。
Instagramの特徴
・画像や動画での訴求に向いている
・視覚的にアピールしたいときにおすすめ
・「おすすめ」の欄があり、ハッシュタグや位置情報も活用できる
TikTokは若い世代に人気のSNSで、15秒〜3分程度の短い動画を投稿することが可能です。フォローしていないアカウントの投稿も「おすすめ」として表示されるため、動画の質次第で広く拡散されやすいところが魅力です。
エンタメ性やインパクトのある内容の投稿が多く、冒頭の1〜2秒でいかにユーザーの興味を引けるかが重要であるといわれています。
TikTokの特徴
・若い世代に人気
・ショート動画を投稿できる
・おすすめとして拡散されやすい
LINEは連絡用のチャットとして知られていますが、ビジネスにも利用可能です。「LINE@」や「LINE公式アカウント」に登録することで、複数ユーザーに対して一括配信をおこなえます。
プッシュ通知を受け取っているユーザーが多く、配信に気づいてもらいやすいのもポイント。スマホユーザーであればすでにダウンロード済みのユーザーがほとんどなので、新たな会員登録やアプリのダウンロードが不要な点も魅力です。ただし、アカウントによって利用料金がかかるため、予算に応じて検討しましょう。
LINEの特徴
・多くのユーザーが連絡用にダウンロードしている
・プッシュ通知で気づいてもらいやすい
・アカウントによって利用料金がかかる
まずは、販促をおこなうターゲットを明確にしましょう。対象に向けた内容のコンテンツを発信することで、投稿にかかる労力や工数が効率化され、結果につながりやすくなります。
自社サービスの利用傾向に合わせて、適切な層を狙うのがポイントです。より具体的に戦略を立てるには、ユーザー像の具体となる「ペルソナ」や、購入までの道のりを示した「カスタマージャーニー」の策定をおこなうのもよいでしょう。
自社に合ったSNSを活用するのもポイントです。先述した各SNSのユーザー層や傾向をもとに、商品やサービスを訴求しやすい媒体をメインに選んでみてください。
ただし一方で、1つのSNSに絞る必要はありません。例えばInstagram向けの内容で作成しつつ、Xやfacebookにも同じ素材を用いて展開することで、より多くのユーザーに訴求できます。
配信側としては、販促のためのアピールや商品情報を含めたくなるのは当然です。しかし、ユーザー目線の内容を投稿することを忘れないようにしましょう。
例えば「日常のお役立ち情報の一環として自社商品を紹介する」「レシピ動画の中で自社の調味料を使う」といった工夫をすることで、自然と多くのユーザーに興味を持ってもらえます。
SNS販促では、データ分析も欠かせません。例えばSNSキャンペーンによる販促を実施する場合、目標を立てた上で実際にどのような効果を得られたのか分析しましょう。データを活用する主な手順は以下の通りです。
投稿時には、拡散性を意識したコンテンツを心がけましょう。注目を集めているキーワードを含めたり、ハッシュタグを用いたりすることで「おすすめ」や「トレンド」に表示されやすくなります。販促キャンペーンでは、応募条件に「シェア」を含めるといった工夫も有効です。
SNS販促のメリットや、各媒体の特徴を紹介しました。SNS販促は幅広い層にリーチできるほか、上手く軌道に乗れば広告費を削減することも可能です。SNS販促を成功させて、自社の認知拡大を目指しましょう。