ファンマーケティングの定義は、企業とファンの間で「好き」という感情を調整し、その感情を市場に拡散することで新たなファンを獲得するプロセスのことです。具体的には、ファンが企業やブランドに対して持つ「好き」という感情を市場に広め、その結果として新規顧客を獲得することを目指します。
新規顧客獲得方法については、主に3つの方法が挙げられます。まず1点目はUGC(ユーザー生成コンテンツ)です。専用のハッシュタグを用意してSNSキャンペーンを行うことでUGCを獲得します。2点目はUGCの活用で、獲得したUGCをサイト内や商品ページに二次活用することです。3点目はインフルエンサーマーケティングで、インフルエンサーのファンを自社のファンとして取り込むことが可能です。
また、ファンマーケティングを強化することによって、収益の安定化、マーケティング施策の効果向上、商品やサービスの改善に繋がります。ファンの意見や感情を取り入れることで、より良い商品やサービスを提供できるようになるためです。
特に新規顧客の獲得においては、ファンの「好き」を市場に拡散し、その結果として新規顧客がファンコミュニティに入る流れが重要です。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)の醸成と活用方法を紹介します。
まずはメールでのレビュー収集についてです。これは商品を購入した後に「レビューを書きませんか?」という形でメールを送信する方法です。特にアパレル商品やスキンケア商品など、購入後すぐに使用する可能性が高い商品については、購入直後や数日後にメールを送ることが効果的です。一方で、家電やレジャー用品など、使用までに時間がかかる商品については、数日後や数週間後にメールを送ることが推奨されています。
次に、サイトやアプリでのポップアップについてです。みなさん一度はアプリ上で「レビューを書きませんか?」といったポップアップの表示を見たことがあるかと思います。これらのポップアップを出すことにより、UGCを効率的に収集することができます。
最後に、SNSでのハッシュタグ収集についてです。ハッシュタグで自社商品をタグ付けするという行為は、ファンの方が「自分の投稿を多くの人に見てもらいたい」「ブランドに紹介されたい」というニーズや欲求が高まっていることを意味します。そういったニーズに対応するために自社ブランド独自のハッシュタグを用意し、そのハッシュタグを使って投稿してもらうことでUGCを醸成する方法が今注目されています。この手法は、特に10代から30代の若いユーザーに対して効果的です。
※参照:”売上に直結!「UGC」とは? マーケティングで重要な理由と活用事例”
商品ページのレビュー欄にSNS上のUGCを追加する施策は、商品購入やサービス利用の意思決定に大きく寄与します。これにより、ファン目線で忖度のないレビューが蓄積され、商品を購入する際の決め手となる可能性が高いです。
UGCを広告クリエイティブに活用することも効果的です。通常のクリエイティブと比べてファン目線でクオリティの高いクリエイティブが多く、広告感が薄れるため、CPAやCVRの改善につながる可能性が高いです。
続いて、インフルエンサーマーケティングについて説明します。
インフルエンサーは既にファンコミュニティを持っており、そのファンを自社のファンとして取り込むことが可能です。ただし、インフルエンサーの選定が非常に重要で、自社のターゲットとなるファンがいるかどうかを確認する必要があります。
具体的な成功事例として、日韓の越境オンラインギフトサービスの事例を紹介します。
この事例では、日韓夫婦のインフルエンサーに依頼し、フォロワー数が10%以上増加、インフルエンサーのファンを自社の顧客として取り込むことに成功しました。
最後にBoosterを使ったフォトコンテストの実施方法をご紹介します。
Boosterには、ユーザーが投稿した写真や動画を自動で収集する機能があり、これによりフォトコンテストを効率的に管理できます。また、管理画面上で応募者の投稿を確認し、ギフトを送るまでの導線をスムーズに行うことができるため、キャンペーンの運営が非常に簡単です。これらのBoosterの機能を活用することで、フォトコンテストを気軽に実施できます。
開催日時:2024年06月19日(水)12:00-13:00
タイトル:ファンマーケティング大全
〜ファンマーケティングで両立する”売上”と”ブランディング”〜
主催者:ダウジャパン株式会社
登壇者:マーケティング責任者 中嶋 春葵
参加方法:オンライン(Zoom)