ファミリーマートが2023年8月に開催した「だいたい40%増量作戦 QUOカードが当たるキャンペーン」は、アイコンジャック企画とも呼ばれています。事前に参加登録したユーザーのアイコンが自動で「ファミチキ」の画像に切り替わるという斬新な切り口で、キャンペーンに関するユーザーの声や口コミがトレンド入りした事例です。
もともとファミリーマートの一部自社製品が40%増量になるという販促キャンペーンを開催しており、告知のタイミングでX(旧Twitter)上のキャンペーンを打つことで幅広い層にシェアされました。
きのこの山・たけのこの里を提供する『明治』は、「きのこたけのこ国民大調査」という大々的なプロジェクトを開催しました。消費者の間でことあるごとに「どちらが好きか?」と議論が繰り広げられる「きのこの山」「たけのこの里」について、それぞれの愛の深さを47都道府県ごとに調査し、ホームページ上で詳細な結果を発表。
X(旧Twitter)上でも参加者に対して「愛のお返しキャンペーン」を実施するなど、多くのユーザーを巻き込んだ企画として大成功の結果となりました。
英国IGグループの日本拠点である『IG証券』では、投資や人生に関わる「攻めの格言」を募集するキャンペーンを実施。よくある口座開設や抽選型のキャンペーンではなく、優秀作の考案者に対して賞金10万円が配布されるというものです。
「#攻めの格言」「#IG証券」といったタグも活用され、多くのユーザーがキャンペーンに参加しました。
『ポケモン食玩』は、「#ポケモンスケールワールドクイズ」に回答すると幻のポケモン「アルセウルス」の商品が当たるキャンペーンを開催しました。
期間中はクイズが毎日出題され、過去の問題も遡って回答できるという参加者に優しいルールも好印象。子供から大人まで楽しめるキャンペーンとして、幅広い層へのリーチに成功した事例です。
『ロート製薬』では、橋本環奈氏が出演する電車ジャックの広告コピーを募集する企画を開催しました。冬の乾燥しやすい季節に、同社の製品である「メルティクリームリップ」を塗った時の気持ちをキャッチコピーにして応募するという内容です。
参加条件は、フォローと指定内容の投稿をポストすることで応募が完了。話題性のある芸能人が出演していることもあり、X上でも広く話題となりました。
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』の公開を記念して、興味喚起のためにおこなわれたキャンペーンです。上映館やユニバーサルスタジオジャパンに登場する着ぐるみの脱走ミニオン、フィギュア、ポスター等の写真をInstagramに投稿することで、抽選で景品がもらえる企画となっています。
2022年の2月には、“ハワイ語月間”の10周年を記念して、ハワイ州観光局により「マヒナ・オレロ・ハワイ」が開催されました。対象の投稿を「いいね」して、好きなハワイ語とその理由をコメントすることで応募が完了します。
Instagramというと、ユーザーによる画像投稿キャンペーンのイメージが強いかもしれませんが、このように対象の企業投稿にコメントすることで応募が完了する、コメント型の企画も多数開催されています。
『スシロー』が開催した「すしフォト」キャンペーンは、「#スシローぜ」をつけた写真や動画を投稿することで、スシローで使えるお食事券が当たるキャンペーン。スシローにまつわる投稿であればどのような写真でもOKという内容で、ファミリー層や主婦層による投稿が相次ぎました。
『トンボ鉛筆』とアーティスト『GReeeeN』のタイアップキャンペーンです。トンボ鉛筆が提供する水性マーカーを使った新曲のメインビジュアルを募集するという内容で、Instagramならではのビジュアル訴求と企画内容が上手くマッチしました。
TikTokのキャンペーンでは、ダンスキャンペーンをはじめ動画投稿ならではのキャンペーンが実施されています。「#と思いきやダンス」は、『ソフトバンク会社』の「ワイモバイル」が、18歳以下を対象とする「ワイモバ学割」を広めるためにおこなった施策の一環です。
各有名インフルエンサーを起用して、公式なダンス動画が次々と投稿されると、同ダンスが若い世代を中心に広まり、一般ユーザーからの投稿も相次ぎました。
※ワイモバイル 公式TIktokアカウント
『コカ・コーラ』が企画した「#リボンでありがとうチャレンジ」キャンペーンは、ハッシュタグをつけてリボンボトルの動画を投稿すると、QUOカードが当たる企画です。投稿のためにリボンボトルのコカコーラを購入する必要があるため、販売促進にも繋がりました。
※コカ・コーラ 公式TIktokアカウント
PascoのLINE公式アカウントから、「角型」「丸型」のうちどちらを食べてみたいか投票するキャンペーンです。参加者の中から抽選で500名に食べ比べセットが当たるという内容で、「超熟国産小麦」のリニューアルに伴う認知拡大を目的に実施されました。
『モスバーガー』は、公式LINEアカウントを友だち追加してレシートをアップすると、デジタルギフトが当たるキャンペーンを開催しました。キャンペーンの告知自体はX(旧Twitter)をはじめ他のSNSでも投稿され、幅広い層への訴求に成功しています。
ここからは、SNSで話題となったり、バズったりしたキャンペーンに共通する特徴を紹介します。キャンペーンを考える際は、以下のポイントにも着目してみてください。
SNSキャンペーンのメリットとして「手軽に参加できる」点が挙げられます。このメリットを最大限活かすために、キャンペーンの参加手順はできるだけ簡単なフローを心がけましょう。
認知拡大や販促のための施策では、会員登録やフォロー、タグ付けなどさまざまな条件を設定したくなりますが、フォロワーやユーザー数が増える一方で参加ハードルが上がりやすい点に注意が必要です。
実際に本記事で紹介している事例には、参加条件がわかりやすくシンプルに応募可能な企画がたくさんあります。
話題性のあるキャンペーンの特徴として、時代の流れやトレンドを押さえていることも挙げられるでしょう。自社がリーチしたいターゲットや世代間で流行っている物事をリサーチして、ぜひ企画の中に取り入れてみてください。
バズるための共通項として、参加するメリットがわかりやすい点も挙げられます。特にどのような景品が何名に当たるのかといった基本情報は、参加者のモチベーションを左右するためわかりやすく明記しておきましょう。
参加側のメリットが伝われば、応募者が自然と増えるはずです。
面白いキャンペーン事例をSNS別に紹介しました。広く拡散されるためには、手軽に参加できたり、トレンドを上手く取り入れたりすることを工夫してみましょう。投稿時には、参加のメリットをわかりやすく提示するのもポイントです。面白いキャンペーンを企画して、認知向上や利益拡大につなげましょう。