LINE友だち登録キャンペーンは、特に BtoC事業者において企業の LINE 公式アカウントを利用して、新規フォロワー獲得とリピーター確保および顧客との関係構築を目的に広く活用されています。
従来のメールマガジンよりも開封率が高く、一括メッセージ配信が容易で、毎日開くツールである LINE は、企業と顧客の優れた直接的なコミュニケーション手段です。また、キャンペーンの開催とあわせてインセンティブ(割引クーポン、プレゼントなど)を提示することで、新規の友だち登録が円滑に進み、企業側にとっても顧客リストの拡充が期待できます。
LINE友だち登録キャンペーン開催の目的は主に次の4つがあります。
次にそれぞれの目的を達成するための具体的なキャンペーン内容をご紹介します。
1.新規顧客リストの拡大
BtoC 事業者にとって、新規顧客の獲得は継続的な売上の拡大に直結する重要な要素です。LINE 友だち登録キャンペーンを通じて公式アカウントのフォロワーを増やすことで、見込み顧客との接点を作り出すことができます。友だち登録のインセンティブとして限定クーポンや割引コードをあわせて提示することで、顧客が日常の買い物やサービス利用に LINE を活用するきっかけを作ることができ、企業は顧客と自然な形で初めての接点を持つことができます。
2.ブランド認知度の向上
顧客が友だち登録を行うと、商品やサービスの情報を直接消費者に届けることができるようになります。特に、初めて知った企業や商品への関心を高めるためのツールとして、LINE を通じたコミュニケーションは非常に有効です。定期的な配信によって企業のブランドイメージや認知度を高めることができるので、ブランド認知の向上やファン化にもつながります。
3.リピーターの確保
友だち登録後に継続的なキャンペーンや新商品の情報発信を行うことで、リピーターを増やすことが可能です。顧客の興味や行動に応じたメッセージを送信することで、再訪や再購入を促進できます。
4.顧客との双方向コミュニケーション
顧客とのコミュニケーションを密にする手段として、アンケートやクイズを利用したキャンペーンが効果的です。顧客の意見や嗜好を収集しながらブランドへの愛着を深め、企業へのロイヤリティを高めることができます。
LINE 友だち登録キャンペーンを成功させるには、インセンティブが魅力的であるだけでなく、簡単でわかりやすいキャンペーン内容であることも重要です。参加者がすぐに価値を感じられるような設計にすることで、友だち登録が円滑に進むようになります。
よく開催されているキャンペーン内容には次のようなものがあります。
・インスタントウィン
友だち登録後、その場で抽選に参加できる仕組みで、商品券や割引券、限定ノベルティなどが当たります。他のキャンペーンと比較して、参加のメリットが分かりやすく、ハードルが低いため、新規顧客の拡大に適しています。また、参加者はすぐに結果がわかるため、キャンペーンに対するエンゲージメントが高まります。
・レシートキャンペーン
該当商品を購入後にレシートを撮影して応募する形式のキャンペーンで、LINE 友だち登録および該当商品の購入を促進します。これにより、店舗やブランドへの再来店意欲が高まり、リピーター育成に有効です。一方、新規参加者の獲得やブランド認知の向上が主目的の場合は、該当商品の購入がハードルとなることがあります。
・限定コンテンツ配信
登録者限定のコンテンツや特典を配信することで特別感を演出し、ブランドに対するロイヤリティを向上させます。リピーター育成に有効で、アンケートなどと組み合わせることで、ロイヤルカスタマーの意見や嗜好を効果的に収集することができます。また、ロイヤルカスタマー向けのお友だち紹介キャンペーンも効果的です。
LINE 友だち登録キャンペーン事例の目的・効果をご紹介します。これらのキャンペーンは、それぞれ異なる顧客層や業種に応じた工夫をして成功につなげています。
・株式会社mirakul
関西エリアでの認知度向上を目的として、「イエタッタ」は事業スタートアップキャンペーンを展開しました。このキャンペーンは、家を建てることを具体的に考えている人だけでなく、関西エリアに住む幅広い層の方々に名前やサービスを知ってもらうことを目指しています。
キャンペーン導入からわずか3カ月で、LINEの友だち登録者数がほぼゼロから1万人にまで増加し、当初の目標であった認知度の向上に成功しました。また、キャンペーンの運用負担を軽減しつつ、ターゲット層との関係を築くことができました。(BtoCスタートアップ企業にとって特に有効)
・株式会社トキハ
LINEの友だち登録者数の増加を目指し、店内イベントとSNSキャンペーンを組み合わせた戦略的な取り組みが実施されました。従来は、木箱にハンドルがついた回転抽選機を使うというアナログな方法でキャンペーンを行っていましたが、これをデジタルキャンペーンに変更したことで、新しい形で顧客と関係を築くことができました。
また、LINEを通じたデジタルキャンペーンへの移行により、事務作業の負担も軽減され、効率的なキャンペーン運営が可能となりました。
・アサヒビール株式会社
アサヒスーパードライ各種商品のブランド認知度向上とリピート購買の促進を目的としたキャンペーンが実施されています。キャンペーンの参加方法は、商品を購入した際のレシートを撮影し、LINEで応募するというシンプルな形式で、抽選でLINEポイントが贈られます。
また、キャンペーン実施チェーンでプラス1品を同時購入の場合、対象商品購入本数の2倍が応募口数となるなど、キャンペーン実施チェーンにもメリットがある内容になっています。
・株式会社東弘
消費者に直接商品を届けるBtoCビジネスに新たに進出するにあたり、新事業の推進エンジンとしてSNSキャンペーンが採用されました。このキャンペーンは、消費者像の可視化とサービスとの親和性を考慮して選定がおこなわれました。
具体的には、自動販売機で販売される商品のパッケージに記載されたシリアルナンバーを登録してもらう形でキャンペーンを実施しました。これにより、比較的安価にキャンペーンを展開できただけでなく、運営にかかる作業も効率化しました。
・串カツ田中
全国に300店舗以上を展開する店舗での予約獲得数を最大化することを目的に、キャンペーンが実施されました。串カツ田中の重点販促ツールである「LINE@」と連携することで、友達登録者向けのキャンペーン情報をLINEのトーク画面で確認しながら、スムーズに予約ページへ進むことができるようになりました。
これにより、お客さまは複数の飲食媒体を行き来して空席を確認する手間を省き、即時に予約を完了できるようになりました。
・森永乳業株式会社
キャンペーン参加を促進するために、子どもの月齢に合わせた特典を自動的に受け取れることを明記しています。アンケート回答のインセンティブをLINEポイントではなく、1~3歳向けのフォローアップミルク「チルミル」やクーポンにすることで、参加率の増加を狙いました。
また、忙しいママ・パパが育児情報を簡単に受け取れる点をアピールし、LINE公式アカウント登録のメリットが伝わるようにしている点も特徴です。
キャンペーンを成功させるには、以下のポイントを考慮することが重要です。
キャンペーン開催の目的・内容に応じて、他の SNS と LINE を組み合わせたキャンペーンを開催することで、拡散力と認知度をさらに高めることができます。
たとえば、X(旧 Twitter)でキャンペーンの告知、Instagram でビジュアルコンテンツを投稿、YouTube で商品の紹介動画を掲載するなど、異なる SNS の特徴を生かし、多面的にアプローチすることで、高い拡散力を持ち、幅広い顧客層にリーチすることが可能です。
顧客が「ぜひ参加したい」と思うように、キャンペーンのデザインや特典内容を工夫することも重要です。例えば、インスタントウィンなど「その場で結果がわかる」仕組みを積極的に取り入れる、あるいは、ロイヤルカスタマー向けに限定感や特別感のあるキャンペーンなど、顧客が楽しみながら参加できるエンタメ要素を取り入れ、Win-Winの関係を構築する工夫が欠かせません。
顧客にとって、登録や応募の手続きが簡単で心理的な応募のハードルが低いほど、参加率は向上します。特に友だち登録時のアンケートは1~2問で完了するようにするなど、手軽に参加できる顧客目線をふまえたキャンペーン設計を行うことで、エントリーフェーズでのユーザーの離脱率を大きく抑えることができます。
キャンペーン実施後には情報の収集・蓄積、分析が次回のキャンペーン改善に欠かせません。新規参加者/既存参加者の割合、フォロワー数推移、時間帯別の参加者数情報は特に重要です。
LINE友だち登録キャンペーンは、従来のメールマガジンよりも効果的な、SNSマーケティングツールです。キャンペーン目的に応じて最適な内容で設計することで、ブランド認知の向上や顧客リストの拡大、リピーターの確保が期待できます。貴社の特性や商品に応じたLINE友だち登録キャンペーンを今すぐ始めてみませんか。
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